【考察】7世代における鋼枠
鋼枠という概念は5世代から(僕が知らないだけでもっと前からあったのかも)存在する。
鋼枠に期待されるのは、特に竜の一貫を切ることにあると認識している。6世代では妖の登場により、その役目は薄れたが、妖以上に耐性の数が多いため、鋼枠は存在し続けたと思う。
この鋼枠が7世代の序盤の環境において非常に重要な枠になるのではないか、というのが今回のお話。
僕自身は6世代において""鋼枠""として鋼タイプのポケモンを意識して採用した記憶はないが、7世代では、カプ・テテフの登場により、意識して採用せざるを得ないと考えている。
カプ・テテフの基本情報から。
カプ・テテフ(妖・超)
特性:サイコメイカー
種族値:70-85-75-130-115-95
特性サイコメイカーによる超技の火力アップが単純に強力。 どれくらいの火力かわかりやすく考えると、スカーフテテフの特化サイキネは特化ラティオスの眼鏡サイキネと同じ火力になる。 テテフに眼鏡でも持たせようものならタイプ受けすら怪しいレベルの火力になる。
特化眼鏡テテフのサイキネがH252ジバコに対して104-123の確定2発
スカーフを持たせようが、眼鏡を持たせようが、どちらにせよ、超火力によってテテフへの鋼枠の受け出しは基本的に2回か3回が限度になり、こちら側のサイクルは容易く崩壊してしまう。 鋼枠はテテフへの受け出しを可能にする唯一の枠としてほぼ確実に必要になり、なおかつ、鋼枠は受け出した後に今まで以上に切り返し能力を要求されることになる。 そこで、サンムーンでの鋼枠として有力候補になりうるのがジバコイルとテッカグヤの2体になるのではないかと予想している。
ジバコイルはテテフに対して受け出し後ボルトチェンジによるサイクル性能が光る。受け出しを前提にするのならば突撃チョッキが持ち物候補としては1番になるか。カプ系全種に対して有利対面を取れるのも評価が高い。 ただ、テテフとガブの組み合わせを考えると、こちら側がサイクルを簡単に回せるわけでも無さそうなのが懸念点。
次にテッカグヤ。UBの中では突出した能力値を持たないため、注目度が低いように感じるが、優秀なタイプ、体重999.9kgから放たれる一致ヘビーボンバーが非常に魅力的。 テテフに受け出し→ヘビーボンバーだけで相手に対して大きく負荷を掛けれる。さらにタイプの関係でガブリアスに対して有利を取れるのも良い。 サイコフィールドと相性の良いフェローチェに対しても居座れる点を考えると、このポケモンはメタ枠として非常に優秀に感じる。 懸念点としては、カプ・コケコに対して不利なタイプであること。電気・妖の技範囲、S130という速さを考えると、不利対面に陥るとリカバリーが効かないのが厳しい。ただ、コケコはテッカグヤに対して受け出しは出来ないので、不利なポケモンの受け出しを許しがちなジバコよりは扱いやすいかもしれない。
上記2体以外にも、メガ枠ではあるがメタグロスもメタ性能と対面性能が高く非常に強力。
テテフという見るからに環境入りするポケモンの登場によって、鋼枠への需要は大きく高まる。如何にしてテテフへの受け出しから強い切り返しを行える鋼枠を開拓することが序盤レートの鍵になると睨んでいる。